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ENGINEERING_BLOG · 2026.09.30

CSD Portfolio 2026.1.1はmacOS 27で使える?2026年の大学向け検収チェックリスト

結論:CSD Portfolio 2026.1.1のmacOS 27への正式移行は保留し、隔離環境で代表的な解析フローを検証してください。
適用条件:CCDCの対応OS一覧にmacOS 27が掲載されるまでは、起動できたことだけで研究室の正式採用を決めないでください。

macOS 27への更新を検討している、MercuryやConQuestを使う構造化学・材料科学の研究者向けです。
研究室のソフトウェア環境を確認する担当者も、以下の工程を使って引き渡し可能な成果物まで確認できます。

最終確認日は2026年9月30日です。CCDCはCSD Portfolio 2026.1.1についてMシリーズMac向けのユニバーサルバイナリを案内していますが、対応OSとして掲載しているのはmacOS 14、15、26で、macOS 27は記載されていません。CCDCのmacOS対応情報とApple DeveloperのmacOS 27.0.1公開記録を照合したうえで、以下の検収を進めてください。

SECTION 01起動確認と正式採用を分ける理由

「インストールできる」「アプリが起動する」「研究室の工程を問題なく完了できる」は、それぞれ異なる確認項目です。CCDCの対応表にmacOS 27がない以上、起動成功だけでは公式サポートの確認にも、課題のない運用の証明にもなりません。

確認段階 判断できること 判断できないこと
インストール・起動 対象環境でアプリが起動するか 解析結果や出力の再現性
公式サポート CCDCが対象OSとして掲載しているか 研究室固有の手順が完了するか
ワークフロー検収 実データを使った工程と成果物を確認できたか 未検証の条件や別環境での動作

2026.1.1のバイナリ構成も、ひとまとめに扱わないでください。CCDCの案内では、MシリーズMac向けのユニバーサルバイナリが提供される一方、ConQuestはRosettaを介して動作します。構成の違いはCCDCのmacOS対応説明で確認し、ConQuestを含む工程を独立して検収してください。

SECTION 02構造を開き、図を出力する工程

まずMercuryで、研究室が日常的に扱う公開または機密情報を除いたCIFを使います。ファイルを開けるかだけで終わらせず、三次元表示、研究で使う構造操作、画像や図の書き出しまで、実際の順番で確認してください。

出力画像や保存ファイルは、従来環境の基準データと比較します。表示の違い、必要な原子・結合の見え方、ファイル形式、書き出し後の利用可否を記録し、再現できない場合は設定や入力ファイルも残します。画面上で構造が表示されたことは、図版の納品まで完了したことを意味しません。

手順:Mercuryの成果物を確認する

  1. 検証用CIFと、従来環境で出力した比較用ファイルを用意します。
  2. MercuryでCIFを開き、構造が読み込まれることを確認します。
  3. 研究室で必要な三次元表示と構造操作を再現します。
  4. 図を出力し、保存先、形式、ファイルの内容を確認します。
  5. 従来の基準データと比較し、差分と再実行条件を記録します。

SECTION 03ConQuestの検索結果は受け渡しまで検収する

ConQuestの検証では、検索画面の表示だけで合格としないことが大切です。検索条件と対象データベースを記録したうえで、命中結果の確認、Mercuryへの受け渡し、最終ファイルの保存までを別々のチェック項目にします。

CCDCは、ConQuestからMercuryへ検索データを渡す方法を公式のエクスポート手順で説明しています。そこで案内される手順に沿って、研究室で実際に使う受け渡し方法を確認してください。画面の表示、処理の待ち時間、保存後の結果ファイルは別に記録し、単回の待ち時間を一般的な性能として扱わないようにします。

ConQuestはRosetta経由で動作するため、Mercuryなどほかのコンポーネントと同じ構成だと仮定しないでください。検索から出力までが完了した場合も、利用した条件とファイルを保存し、再実行できるか確認してから工程の判定を付けます。

SECTION 04Python API、ネットワーク、ライセンスも別工程で確認する

デスクトップアプリの検収結果を、Python APIの合格判定に流用することはできません。APIの導入手順、使用するPython環境、CSD Portfolioのバージョン要件をCCDCのPython APIインストール説明で照合し、公開または機密情報を除いたサンプルで最小呼び出しを試してください。

既存プロジェクトが特定のアーキテクチャ、外部パッケージ、過去の実行環境に依存している場合は、その条件を記録して個別に再確認します。インタープリターの出所、依存関係、実行時のエラー、期待する出力を残せば、デスクトップ版で確認できなかったAPI固有の差を切り分けやすくなります。

ライセンスについては、サービス環境に接続できることと、大学・研究室の契約条件で利用できることを別に判断します。CCDCのライセンス方式の説明を参照し、実際に使うアカウントで起動できるか確認してください。さらに、デスクトップソフトウェアが必要とするネットワーク接続を研究室のネットワーク設定と照合します。ここでの確認はソフトウェア接続の切り分けであり、契約上の利用資格や学内規程を判断するものではありません。

SECTION 05FAQ:互換性の確認で迷いやすい点

macOS 27への対応は確認できていますか?
確認時点で、CCDCのmacOS対応一覧にmacOS 27の記載はありません。正式な対応状況と実際の起動可否は区別し、移行前に対応表の更新を確認してください。

MシリーズMacでは何を個別に試すべきですか?
Mercuryの表示と出力、Rosetta経由で動作するConQuestの検索・受け渡し、Python APIを別々に確認します。コンポーネントごとに構成と結果を記録してください。

Mercuryの構造表示だけで合格にできますか?
できません。研究室で必要な構造操作を行い、図やファイルを出力して基準データと比較します。成果物が保存され、再利用できるところまで確認してください。

ConQuestからMercuryへの受け渡し後は何を残せばよいですか?
検索条件、命中結果、Mercury側の表示、保存したファイルをそれぞれ記録します。受け渡し手順を再実行できるかも確認し、単回の待ち時間だけで性能を評価しないでください。

SECTION 06最終判定は条件分岐で決める

  • 公式対応表にmacOS 27が追加され、研究室の代表的な構造表示・検索・出力工程も合格した場合は、対象範囲を明記して段階的な移行を検討します。
  • 公式対応表に記載がなくても、隔離環境で全工程を再現できた場合は、まず限定した試用にとどめ、結果と未確認条件を記録します。正式採用の根拠として、起動確認だけを使わないでください。
  • 成果物の差異、ConQuestの受け渡し不良、APIやライセンスの未確認が残る場合は、研究室の主環境を更新せず、修正情報または公式サポートの更新を待ちます。

検収対象のシステム要件は、CCDCのサポート環境情報とリリース・インストール説明でも再確認してください。macOS 27の公開記録があることは、CSD Portfolioの対応確認とは別の情報です。CCDCから対応の追記や修正情報が出た場合は、移行前に該当工程を再検収します。

研究室のMacをそのまま更新する方法は、実環境で試せる反面、既存の解析手順や日常利用に影響し、検証後に元の環境へ戻す作業も必要です。隔離したMacで先に代表的な工程を確かめれば、主環境に手を入れる前に問題の範囲を絞れます。ただし、遠隔環境は接続に依存し、機器との物理接続やオフライン作業が必要な場合には適しません。

実機を購入するほど継続利用が固まっていないなら、短期検証用の遠隔Macを選択肢に加え、MACNOXの料金情報と利用環境の案内で提供内容を確認してください。利用可能な環境や受け渡し方法を確認してから、隔離検証に必要な条件と照らし合わせます。MACNOXの遠隔環境で作業できることは、CSD PortfolioのmacOS 27対応や大学のライセンス利用を保証するものではありません。

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